古川琴音、7年越しの再タッグで挑んだ“素顔”の写真集「楽しんでる姿が写ってる」

古川琴音
写真集『CHIPIE(シピ)』の発売記念会見に登壇した古川琴音

俳優の古川琴音が7月6日、都内で開催された写真集『CHIPIE(シピ)』の発売記念会見に出席。同作に込めた想いや撮影で印象に残っていること、今後の目標などについて語った。

2018年に俳優としてデビューした古川は、2019年に古川✕松岡一哲の初タッグ写真集『pegasus 01』を発売した。それから約7年ぶりのタッグとなった同作の舞台は、古川が映画祭のために訪れたドイツ・フランクフルト。5日間、朝から晩までスケジュールの合間や映画祭の裏側までを追うという「ドキュメント」に近い手法で撮影を敢行した。

会見ではまず、2冊目の写真集を発売した気持ちを聞かれると「やっとこの日が来たなっていう感じ」とコメントし、「一哲さんから『写真集やりましょう』ってお話をいただいてから、2年近く経っているんじゃないかな。構想から撮影、出版に至るまでの過程など一つひとつ丁寧に作った大切な写真集です。早く皆さんに見てほしいです」と声を弾ませた。

古川琴音
古川琴音

撮影中の思い出については「フランクフルトに着いた夜に、一哲さんと2人でホテルのバーでお酒を飲んだんです。思い返すと、そのときが1番緊張していて。もう1回作品作りができるってうれしさもあったけど、同時に『pegasus』を意識せざるを得ない。まだ写真1枚も撮ってないですが、どういう写真集になっているんだろうっていう怖さみたいなのが初めて込み上げてきたのがその夜でした。松岡さんもおそらく同じ気持ちだったと思います。何を話したか覚えてないですが、空気的には戦友と戦う前に一杯交わすみたいな夜でしたね」と回顧した。

©松岡一哲/講談社

同作の中には、湖で撮影したカットも収録。当時の心境を「湖の中で撮影したときは、気持ちが景色と重なっていたというか。曇り空だったんですが、自分の心の奥深くに浸かって沈んでいくような気持ちと、湖の景色が一致していて、何も考えずにそこにいられた写真かなって思います」としみじみと話した。また、この撮影は過酷だったそうで、「疲れが溜まっていたうえに、6月とはいえ寒い時期だった。一哲さんはすごく震えていました(笑)」と明かした。

撮影のために特別にしたことは「ない」とのことで、「フランクフルトの映画祭に同行していただけるということで、大切な瞬間を撮ってくれるかなと思い、ありのまま臨ませていただきました」と告白。映画祭と同時に撮影していたこともあり「あまり記憶がない」と吐露していたが、白アスパラガスを使ったドイツ料理・シュパーゲルを「すごく気に入った」と回想し、「映画祭チームに料理屋さんに連れて行ってもらって食べたんです。時間がない中2回も食べに行きました」と笑顔を見せた。

この日は、タイトルに込めた想いも尋ねられていた。「シピは、フランスでは猫につけられることが多いらしいんです。最初、一哲さんと写真集について話したとき『スナップ写真のような。どこの国でどう過ごしてきた女の子かわからない写真集にしたい。私じゃない女の子の名前をつけたい』って案が浮かびました。そのうち、シピっていう響きと、私自身が猫好きでフランスでよくつけられる名前ってところが気持ちにフィットして」と説明した。

©松岡一哲/講談社

また、この7年間で変わったこと、変わらなかったことについても問われると「(1作目のときは)事務所に入りたて。撮られ方もわかってないですし、撮られる意識がなかったと思います」と振り返り、同作では「楽しんでる姿が写っているなと思っています。見返すと、周りに反応しているだけじゃなくて『このときの自分って何を考えていたんだろう』って想像したくなる写真がいくつもあって。この7年間でいろいろな蓄積がされているのかなって思いました。変わらなかったことは、レンズを意識していないことかな」と述べた。

会見の終盤では、今後の目標を「英語をもっと頑張りたい」と発表。「フランクフルトの映画祭では、お客さんとコミュニケーションを取る時間が多くて。もっと自由に話したい、表現したいってもどかしさを感じました。今後、海外で仕事をするかわかりませんが、海外への扉にはなったかなって思います。映画をもっと頑張って、仕事、そしてプライベートにもつなげていきたいなって思います」と意気込んだ。

最後に、愛猫・むー事情について「元気にしています(笑)。すごくやんちゃなこなので、子猫の名残りでよじ登ってくる。もう身体が大きくて、爪も長いので、人前に出るときは爪を切らないといけないなと思っています」と口にしていた。

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